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細胞農業統一基盤(Uni-CulNet)

細胞農業統一基盤「Uni-CulNet(ユニ カルネット)」は、CulNet systemを細胞培養の基本インフラとしてご提供し、細胞培養が国内外に広く普及することを目指す構想です。
CulNet systemは、汎用性の高い低コスト細胞培養プラットフォーム技術で、動物細胞で構成される食品、皮革をはじめ、様々な分野でご活用頂けることを目指しています。本構想では、2つの具体的な細胞培養ソリューションをご用意しております。

CulNet パイプラインについて

Product 01- CulNet systemを用いた個別企業様
との細胞農業商用化ソリューション

基礎培地 I-MEMについて

詳細はニュースリリースをご確認ください。

CulNet コンソーシアムについて

Product 02- CulNet system共同技術開発
ソリューション

Product - 01
CulNet パイプラインとは?

CulNet systemは汎用性の高い細胞培養プラットフォーム技術で、バイオ領域の新たなプラットフォームとして、動物細胞で構成される食品、皮革をはじめ、様々な分野でご活用頂けることを目指しています。
SDGs達成や多様化する価値観に対応した、新たな動物由来製品の生産方法として、CulNet systemのご提供を目指しています。
また、これに向けた受託研究を広く募集します。受託研究は各Stepごとにステージゲートを設け、その都度進捗を評価して頂くことができます。

※CulNet system:動物体内を模した環境を構築することで、細胞培養の高コスト原因であった成長因子の外部添加を不要とし、コスメから食材まで様々な利用範囲をもつ安価で大量に細胞を培養できるインテグリカルチャー独自の汎用大規模細胞培養技術

STEP 0 半年~1年程度の小規模な事前試験を通じ、事業化の可能性をご判断頂く

STEP 1 弊社内で CulNet systemのPoCを実施

STEP 2 CulNet system実機を貴社に設置し、試験生産・商用生産にスケールアップ

※事前試験にあたり、商品化を検討している細胞種の調達ルートを既にお持ちの場合、
受託研究期間を短縮可能です。


商用生産時におけるサポート内容例

CulNet systemによる
商用生産の際は、
弊社にて下記のような
サポートをさせて頂く予定です。

  • 貴社が希望する細胞を大量培養し、中間材としてご提供
  • 貴社サイトに CulNet実機を設置し、ラインへ統合
  • 貴社が保有する細胞を CulNet systemに適合させるための、事前加工
  • 貴社製品の生産ラインを弊社サイトに設置

商用生産時におけるサポート内容例

保有する細胞を用いての培養肉の製造可能性の検討。現在大手企業やスタートアップ企業等、複数社と受託研究を実施中。

CulNetパイプライン ご参画案内

商用化ゴール個別協議の上、設定
参画メリット・細胞農業製品の開発
・開発情報の共有による新規製品開発
・再生医療等のシーズの再活用
・研究開発期間の短縮
・研究開発費用の圧縮
・これまでにない安価な動物細胞の生産手法の検討

※ 医療分野については仕様や法令適合性の詳細検討が必要になります。事前試験フェーズの規模が
膨らむことが予想されますので、予めご了承下さい。

お問い合わせ

CulNetパイプラインへのご関心、詳しいご相談を
ご希望の場合はお問い合わせフォームをご活用ください。

Product - 02
CulNet コンソーシアムとは?

CulNet コンソーシアムとは?

CulNet systemは、汎用性の高い細胞培養プラットフォーム技術であり、ウェットウェアインフラとして多様な分野の発展に寄与する未踏の新領域技術として位置しております。この革新的な技術を最速で構築・事業化することを目指し、インテグリカルチャー株式会社は様々なテクノロジーを有する事業会社様を集めたコンソーシアムを2021年に設立しました。
CulNet systemの開発要素を体系化し、培養液、培養機器、生産技術、品質管理、製品加工の分野で試験的な共同技術開発を順次開始しております。コンソーシアムにおける募集領域は下記となります。是非、本コンソーシアムにてオープンイノベーションによる世界に先駆けたインフラ作りにご期待ください。

CulNetコンソーシアム 募集領域(5領域)


Target Area 01 -

標準培養液

既存の培養液(基礎培地)とは根本的に異なる発想でのレシピ開発・規格化を進めます。
基礎培地はすべての培養細胞製品の原材料であり、
製品(食品、素材、医療など)ごとに異なる種類の基礎培地が必要です。

開発要件:
環境負荷、コスト、安全性等
研究テーマ:
原料生産、レシピ開発、調合方法、流通、供給法等


Target Area 02 -

実機

CulNet systemの実機を構成する部品群および運用方法の開発・規格化を進めます。
CulNet systemは将来、プラットフォームとして大量生産や家庭での利用など
幅広いスケールでのご活用を想定しています。

開発要件:
使いやすさ、コスト、安全性、高耐久性(1~2年以上の連続運転:蒸気/化学滅菌耐性)等
研究テーマ:
スケール化(月産1kg →10kg→100kg→1t以上)、ポンプ類、センサー、流通方法、供給方法等


Target Area 03 -

培養槽

可食部などの製品を製造する培養槽を構成する要素の開発・規格化を進めます。
細胞培養槽は製品種類ごとに種類が分かれています。
また、ソースとなる細胞源は農業製品として用いる様々な動物を想定しております。

開発要件:
使いやすさ、コスト、安全性、高耐久性(1~2年以上の連続運転:蒸気/化学滅菌耐性)等
研究テーマ:
CulNet system実機との接合部、製品別の培養槽の設計(ペースト肉、組織肉、皮革、機能性成分等)


Target Area 04 -

細胞製品加工

細胞製品加工では生成物(細胞構成物/培養上清)の加工と安全性を満たすための
プロセス管理要素の開発・規格化を進めます。
製品ごとに加工プロセスが異なると考えられるため、
ステージゲートを設けながら進捗レビュー予定(毎年)です。

開発要件:
製品の質(例:培養肉の場合はおいしさ)、コスト、安全性、安心性等
研究テーマ:
2020-2021年は、フォアグラ等の「ペースト肉」を目指した開発を予定


Target Area 05 -

種細胞

種細胞では、畜産資源、漁業資源などから細胞を抽出し、
培養を行うための加工プロセス開発・規格化を進めます。
食品用途や素材用途、動物種等、
種細胞生産拠点で一連のプロセスを完結させるための開発を行います。

開発要件:
細胞回収方法、回収拠点形成、コスト、安全性、無菌化、細胞保存法等
研究テーマ:
2020-2021年は、「食品用動物細胞加工拠点」と「生産者ビジネスモデル形成」を目指した開発を予定

CulNetコンソーシアム 参画案内

参画形態【一般会員】
・CulNetコンソーシアムの運営委員会の参加
(情報共有:インテグリカルチャー株式会社の技術進捗状況、細胞性食品の最新動向)
・開発の試食会の参加(試食会の時期は未定)

【本会員】
・共同研究開発
・研究開発環境の提供
・CulNet systemの規格設定の関与
・コンソーシアム間の企業との連携
期間1年更新、その後年度更新