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12事業体が参画する細胞農業オープンイノベーションプラットフォーム 「CulNetコンソーシアム」をインテグリカルチャー中心に本格始動 ~培養肉やコスメ、サプリ等、将来的な細胞農業一般化に向け標準化を目指す~

インテグリカルチャー株式会社(本店:東京都文京区、代表取締役CEO:羽生 雄毅、以下、「インテグリカルチャー」)は、昨年5月より細胞農業のオープンイノベーションプラットフォーム「CulNetコンソーシアム」への参画企業を募集(募集開始日:2020年5月7日)しておりましたが、12事業体の参画が決定し、2021年4月1日付けで発足しました。

この取り組みにより、細胞農業を広く普及させるための各種プラットフォームを構築し、最終的に細胞農業が広く一般化する世界を目指します。

 

■コンソーシアム設立背景

2050年には世界人口が100億に達し、エネルギー、飼料、土地、水などの枯渇により、これまでの方式ではタンパク質供給が追いつかなくなると試算されております。すでに植物由来や昆虫食などの代替タンパク質が商品化され認知が広がってきていますが、より本物らしい食肉の生産方法として細胞培養による培養肉が注目され、各国で開発が進んでいます。しかしながら、コスト面、安全面、製造規模面において、まだ解決すべき課題が山積しています。そのため、本コンソーシアムは、オープンイノベーションにより、培地、足場、装置など各領域、業界での大手企業の皆様に参画いただき、これらの課題を共同で解決し、将来的なサプライチェーンを含む供給システムを構築することを目的に設立致しました。

 

■参加事業体(順不同・6月16日現在) 

  • インテグリカルチャー株式会社
  • 株式会社荏原製作所
  • 大倉工業株式会社
  • 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 
  • ダイダン株式会社
  • 千代田化工建設株式会社
  • 日産化学株式会社
  • ハウス食品グループ本社株式会社
  • 株式会社浜野製作所
  • アクアティセル
  • その他 2社

 

■CulNetコンソーシアムについて

CulNetコンソーシアムは、将来的に誰もが使える細胞培養インフラとして普及することをゴールとし、CulNet System™のハードウェア、消耗品および生産・流通方法をオープンイノベーションで開発することを目的としており、下記「5領域」で国内外の企業様と共同開発を行っていきます。

細胞農業製品の製造においては、大スケールでの培地の供給、プラントスケールへのスケールアップなどの課題と合わせ、食品原料・素材を用いた資材の開発が必要になります。共同研究開発を複数実施し、参画メンバーそれぞれが開発に当たります。得られた知財などの成果はそれぞれ個別の研究開発課題の参画メンバーに限り共有され、それぞれにおいて事業展開が可能です。

また、コンソーシアムで得られた共通的な成果は、参画メンバー間で共有され、標準化や規格化を進めることで、より多くの参入を促すとともに、安心・安全な製品をお届けできる体制を構築していきます。

 

<コンソーシアムによるオープンイノベーション領域>

  • 標準培養液:既存の培養液(基礎培地)とは根本的に異なる発想でのレシピ開発・規格化を進めます。基礎培地はすべての培養細胞製品の原材料であり、製品(食品、素材、医療など)ごとに異なる種類の基礎培地が必要です。
  • 実機:CulNet System™の実機を構成する部品群および運用方法の開発・規格化を進めます。CulNet System™は将来、プラットフォームとして大量生産や家庭での利用など幅広いスケールでのご活用を想定しています。
  • 培養槽:可食部などの製品を製造する培養槽を構成する要素の開発・規格化を進めます。ソースとなる細胞源は農業製品として用いる様々な動物を想定しております。
  • 細胞製品加工:生成物(細胞構成物/培養上清)の加工と安全性を満たすためのプロセス管理要素の開発・規格化を進めます。
  • 種細胞:畜産資源、漁業資源などから細胞を抽出し、培養を行うための加工プロセス開発・規格化を進めます。食品用途や素材用途、動物種等、種細胞生産拠点で一連のプロセスを完結させるための開発を行います。

 

■参加企業様のコメント

  • 株式会社荏原製作所 マーケティング統括部長 南部勇雄様

細胞農業の普及により食料問題に挑むインテグリカルチャー様の方針に賛同し、コンソーシアムに参画させていただくことになりました。荏原が創業以来培ってきた流体技術・制御技術などで、CulNetシステムの普及・発展に貢献できるように取り組んでいきます。

 

  • ダイダン株式会社 イノベーション本部 執行役員 イノベーション本部長 中村真様

弊社がこれまで培ってきた多彩な空間因子のコントロール技術や再生医療分野におけるノウハウを生かし、将来的な食糧問題に向けた細胞農業の普及活動に参画し、社会的課題の解決に貢献してまいります。

 

  • 日産化学株式会社 執行役員 企画本部ライフサイエンス材料開発部長 松村光信様

将来の食糧供給の課題解決の重要な手段として、「培養肉」に大きな可能性を感じております。本コンソーシアムは、その実装に向けて多分野の企業が技術を集結し、世界に先駆けた製品化に取り組める場として期待しております。当社は「すぐれた技術と製品によって、環境との調和を図りながら、社会に貢献する」ことを企業理念に掲げており、当社が保有する化学力と再生医療分野で築いた細胞培養技術で開発に貢献したいと考えております。

 

  • ハウス食品グループ本社株式会社 研究開発本部長 宮奥美行様

弊社は第七次中期経営計画の社会への責任おいて循環型社会の実現を掲げております。その実現に向け、環境負荷の少ない、サステナブルな資源の確保を目指し、細胞農業という分野にも注目しております。細胞培養は動物飼育に比べ、タンパク質の生産効率からも環境負荷が少なく、社会課題の解決に大きく貢献できる技術であると認識しております。また、将来想定されるタンパク源不足のリスクに対しても、必要な技術と考えております。今回、本コンソーシアムに参画することで、弊社がこれまで培った食品分野での技術を活用して、大きな社会課題の解決に貢献したいと思っております。

 

  • 株式会社 浜野製作所 代表取締役CEO 浜野慶一様

弊社はものづくりの力で様々な社会課題の解決に挑戦して参りました。とりわけ現在のフードシステムは、環境負荷や健康長寿等の観点で解決すべき課題が多く、今後の人類の存続・発展における鍵だと考えています。インテグリカルチャー社が開発したCulNetはサステナブルかつウェルビーイングな社会の実現に与する技術です。我々は中小町工場ならではの機動力と、200社以上のスタートアップ支援を通じて培ったゼロイチでものを作る知識・経験・技術を生かして細胞農業の社会実装に貢献します。